横浜の山下町で見た横浜っぽさを感じる古いビル。近寄ってみると確かに古い建物なのだが、雰囲気をかもし出す肝の部分がペインティングが施されているフェイクなのだ。いわゆるTVや舞台美術の書割りのような演出だ。写真だとわかりにくいかもしれないが、両サイドの茶色のタイルは凹凸の影まで全てペイント。窓のひさしはホンモノだが、それ以外の窓まわりは全てペイントだ。
近くで観察して、あれ?ペイント?なーんだ!となる、ある意味うまくだましてくれる。わかったときに、ほのかな洒落を感じるのがいいだまし絵かも。
かつては絶対受け付けなかったフェイクだが、なぜか加齢とともに余裕がでてきたのかーそれなりにだませれるのが、楽しいという気分になれるから不思議だ。
ちなみに欧米では、こうした演出はアートの一部として認められているらしい。ディズニーシーの造作もこうしたアーティスト集団による作品とのこと。世の中、ホンモノよりホンモノっぽくみせることを、ずーと研究している人にはかなわない。あっさりとだまされてしまう。だまされて楽しい。
安いビジネスホテルの部屋の障子が、朝になって明るくならないので、変だと思って開けたらコンクリートの壁だったーというのとはわけが違う。
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