2007年9月29日土曜日

ぐにゃっとまがる

知り合いのポルシェの助手席にのる。ちょっと久しぶり。市街地からの走り出しは何かあまりの穏やかで、拍子抜けしてしまった。まるで、高級セダンのようだ。
ところが・・ひとたび湾岸道路にあがると肝を抜かれた。いきなり景色がぐにゃっとまがって、血が逆流した。日常が、ミラーの中で後ろの消えていく・・・

2007年9月23日日曜日

浦安へいく



ついにフィルムカメラ・リターンズ。Rollei35という小型フィルムカメラの撮影ツアーに本当に久々に参加した。みんなワンパクな趣味人の集まりだから、なかなか楽しい。メンバーが自ら推薦する場所がツアーの行き先になり、今回は千葉県の浦安。
浦安というと、「東京ディズニーランド」を連想するが、かつての浦安は盛んな港町だったらしい。そういえば寅さんが失恋して逃げ込んで揚げ物で働いていたのも浦安だっけ。
まだ一部だが古い浦安が残っているところをいくつか廻るというのが今回のツアー。
保存民家は、お月見の飾り、家の柱の隅には魔よけ、元々は漁師の家だったとのこと。この魔よけって発想がおもしろい。ちょっと自分で彫ってみたくなる。こうした浦安の原点のような素朴さ触れると、ディズニーランドが来て、市政は安定しつつも街が強引に捻じ曲げられたような、そんな印象をもった。
久々のフィルムカメラは、デジカメに慣れているせいで、フィルムの巻上げを忘れたりカメラの構えがデジカメ流ー手を伸ばして液晶をみるーかっこになって自分でも情けなかった。
でもやはりフィルムは楽しい、

2007年9月21日金曜日

NYへ!里帰りするタンタン!

別に格別神経質なたちではないが、出張などで何よりしんどいのは同行者とツインルームに連泊することだ。どんなに相手と関係値がよくても、四六時中一緒にいることで、些細なことでぶつかったりするものだ。仕事の辛さとは異なる精神的な圧迫感のようなものかも。
それでも、ツインで一緒の部屋で寝ることになったとき、相手のプライバシーで関心をひくようなことがあり、それはそれで興味深かったりする。

とある南の島のロケで、カメラマンとツインで一緒になり連泊した際、彼がベットのサイドテーブルに小さなクマの人形を置いた。それは親指ぐらいのサイズで、見た感じかなり年季が入っている。
あまり詮索してもと、それが何であるかは聴かずじまいだったが、おそらく旅のお守りのようなもので、彼は随分永くそれを旅の同行者としていると憶測した。

当時はセンチっぽく感じたが、実は自分もいつの間にか、この人形を旅の同行者にしている。こちらもまじまじと観ると、相当やれてきている。 2000年のNYのSOHOで求めたタンタンは、それ以来国内外の旅行をともにしている。ときたま忘れたりすると、軽く不安になったりして、いまや旅のりっぱなお守りになっている。

この話しをすると、タンタンを一緒に旅行させるという志願者が現れ、実は、自分よりこのタンタンは世界の各地を訪問している。来週も女友達にNYへつれっていってもらうことになった。
7年振りのNYの里帰り・・・ちょっとうらやましい。

2007年9月19日水曜日

へんなの

銀座の日産のギャラリーに新しいXトレイルの展示。
雪山にのりあげるような、ワイルドな装飾で、気になるのはちいさなボートに描かれた注意書き「これは食べられません」
最初は冗談かと思ったけど、これはまじめだ。真剣に、発砲スチロールで造った雪を口に入れないでくれと注意しているのだ。銀座の真ん中で、こうした樹脂でできた雪を人は口に入れてしまうのだろうか。だいたい、ほんものの雪山だって雪なんか最近?は食べない。実際に口に入れて、クレームをいってくる人を牽制しているっていうことなのだろうかー
冷ややかな企業と消費者とのせめぎあいを考えていたら、本当に雪の前にいるようにぞっとしてきてしまった。

2007年9月16日日曜日

さようなら、マイルス!

マイルスディビスは自分にとって恩師のような存在だ。この人のミュート・トランペットを聴きながら色々考えて決めてきた。むしろ、物事を考えるときにBGMとしてマイルスが必要というところまできている。もしマイルスを聴かなかったら、きっと自分の人生は全く別のものになっていたような実感すらあるのだ。

そのマイルスが最近はなれようとしている。本当に離れていいのかー音楽とは正直に向きああうのが一番だが、もし離れてしまって他に行くあてがなかったらーと気弱?になり、関係を戻そうと再び向き合ったのだがやっぱりだめなようだ。またいつか聴きたくなったら、戻って行こう。


そして、最近は、クラシック・ブルースを聴き始めている。
当初は、ミュートにも通じる静けさを求めたのだが、あてはハズレてファンキーで明るい、BBキング、特にアルバートキングなどにはまっている。何も考えない、ただ体が求めているって感じなのが心地よいのが不思議。もはや音楽に深い絆ということより、新しいスタイルを求めているということなのかもしれない。

こちらは、新宿のUNION、螺旋階段を地下へ廻って入店。この雰囲気が結構好きかも。

2007年9月14日金曜日

安倍さんは七味をとって、エレベーターのボタンを押してくれる人

赤坂の砂場で5年ぐらい前のお昼時に、安倍さんが何名のスタッフと来ていた。この店は、政治家でも芸能人でも一切優遇なし、混んでいれば合席にさせてしまう。僕らは先に並んでいたんだけど、さすがに安倍さんは当時でもいいポジションだったから、僕の連れが、お忙しいでしょうからと順番を譲ろうとして断られていたっけ。合席になった安倍さんは、連れともバラバラにされて、なんと僕の斜め前に座った。先にお蕎麦が来たので、ちょっと体を乗り出して薬味をとろうとしたら、なんと安倍さんが、薬味をとってふたまで開けてくれた。これにはやっぱり恐縮した。(人ってなぜ恐縮すると同じ運動を繰りかえそうとするんだろう、恐縮しすぎて七味を入れすぎてしまった。)
今日スタジオで収録が終わったアナリストと雑談していて、この話しをしたら、なんとその人も、だいぶ前だけど政治家のパーティ会場で安倍さんとエレベーターで一緒にになり、本人と知らず、行き先のボタンを押してもらったそうだ。

あー安倍さんって、いい人だなーこういう人が総理になったら日本はよくなるよなーってその時に思ったけど、なったらこのざまだ。やっぱり、誰かに利用されてしまったって感じだもの。
それにしても麻生さんは、自分で失言問題をおこして安倍さんの足をひっぱといて、ちゃっかり後釜に納まるつもりだ。麻生さんは、絶対七味をとってくれないし、エレベーターのボタンも押さないタイプだ。

2007年9月12日水曜日

あー殿様キングス?狩人?!

こういうシルエットを見るとすぐ、そう思っちゃう自分って・・・変でしょうか・・・
新宿の高島屋へ続く通路です。たまたまテラスから下を見た方を撮りました。
(綺麗なシルエットだったら、もうひとつのブログ「東京エデン」行きでした)

2007年9月10日月曜日

最近、ショーウインドウにときめきますか?


このショーウインドウは、新宿のながーい地下商店街の最端にある。商店街の営業時間外には、このウインドウが煌々と光を放つのを正面にみながら歩く。ここだけ、やけに明るいのが目に付くのだ。
実は写真を撮る前に、親子がこの前に佇み、小さな子供がショーウインドウを見上げていたのが印象的だった。
そうーショーウインドウって、本来そういうもの・・・オテンバやワンパクをときめかせるぐらいでないとだめた。

2007年9月9日日曜日

台風一過の東京の空

台風の引きずる雨が続くなか、会議に突入して終わって外へ出ると、こんな空になっていた。東京の台風一過の空。
嵐の後だから感じる穏やかさ・平和、一方かすかに過ぎし季節の寂しさを感じながら迎える週末。

2007年9月7日金曜日

台風の夜はクルマで・・・

クルマの天井を打ちつける大粒の雨や、ラジオから流れる気象情報、流れる景観・・・不謹慎ながら、低気圧のせいもありちょっと遠足の前のような気分になって、こういうの決して嫌いじゃない。出来るだけ小さいクルマでワイパーも追いつかないようなそんなところを、走ると楽しい。

横須賀へ

急遽、横須賀に行くとことになった。
何十年振りに訪れた横須賀では、まったく記憶に残っていない初めて訪れるような場所だった。
台風の前線の影響で、天気が極めて不安定で5分おきに天候が変わるという感じ。
集合時間までわずかの間、海まで行ってみると、みるみるうちに晴れて目の前に「猿島」。




2007年9月2日日曜日

「ピカソと愛犬ランプ」とライカM3

ピカソ家には2匹の犬がいたようですが、ランプはアトリエに入れる唯一の犬。
この写真集にはピカソとランプとのゆったりした優しい時間が、今もモノクロームの世界の中で静かに生きづいている感じがとてもいいんです。
最近出たばかりの写真集なので、ぜひ本屋さんで見てみてください。
ピカソがウサギを紙を描いた手製のおもちゃと、このランプが戯れたりしています。もし、このウサギが今あったら一体どのくらいの価値があるのか・・・なんて野暮なことを考えてしまいました。

1957年製のライカM3、いい写真集を見ると出していじりたくなります。1年以上前に表面の皮がパリパリとはがれてしまって遠ざかっていたんです。ついに週末にネットでキットを買って治しました。思ったよりうまく張り込むことができました。
凛々しい姿で復活したM3、ちょっと嬉しくなったので、写真集と記念撮影。ちなみにこの写真集もライカで撮影されたものです。
このM3で近々フィルムカメラ・リターンをはかりたいと思っています。
このライカで、ここ一番の傑作が撮れたら写真は上がり?って決めているんですが、一体いつのなることやら・・・