2008年11月27日木曜日

老犬が逝く

16歳の柴犬が先日の雨の寒い朝に逝った。
老犬になってから味わいが深くなり、自分とのコミュニケーションはよくなっていた。
ところが今年に入って老犬特有の痴呆が出始めて、その世話に悪戦苦闘することになる。 今となってはもう少し情報を集めて、最後を過ごしやすくしてやってもよかったという後悔の念と、ちょっと介護的な世話がしんどく面倒になっていたこともあり、きちんと気持ちが入っていなかったというおもいで、沈んでいる。
しかし、ここにきての犬の生活を振り返って、弱ってから考えさせることは多かった。 散歩でふらついたり、へたり込むときの悲しそな表情、それは犬自身も老いを受け止められていないー人も犬も加齢で衰え、いつかは絶えるーそのあたり前の自然の摂理をきちんと観察して、冷静に受け止めて、できることがなにかをわきまえて、その日に備えろー生き物としての尊厳を保てーなどなど・・・色々のことを教えてくれた犬だったけど、最後に人として本質的なこと、忘れてはならないことを教えてもらったような気がした。


2週間前

2008年11月24日月曜日

未来の自分へのいたずら

暮らしの手帖で、佐藤雅彦さんの記事が目に留まった。
広辞苑をパラパラとめくっていたら、「へそくり」という意味の解説のページに1万円札が挟まっていたーこれは、かつて、自分が未来の自分へのちょっとしたいたずらを仕組んだものーという内容だった。

実は自分も同じような、いたずらというかーちょっと未来へ投げかけをして遊んでいた時期がある。
そのほとんどは小学生のときのもので、本のしおりへの謎かけのような走り書きから、身の回りにおきたことの写真を挟んでおくようなことまでー
それは日記を読み返したり、アルバムで写真を眺めたりとは明らかに異なる、リアルな過去の質感を感じる。
おそらく過去の出来事を受け入れる準備がなく、それらが起きるということがポイントかもしれない。
なつかしい香りに予期せずに包まれるようなそんな感じだ

2008年11月18日火曜日

横浜で横たわる女 御茶ノ水で山登りする男



最近どうにも美術音痴になってしまい、何も観ても以前のように心を動かされない・・・
一方、こうしたちょっとしたところに描かれたもの目を留まる。

御茶ノ水の山岳愛好家の集まる老舗喫茶店のマッチ、横浜 赤レンガのカフェの角砂糖。〈マティス?〉
どちらもシンプルな線画ゆえ、軌跡が流れるようで綺麗で奥深しい。

実は、以前この角砂糖の粋をブログに載せたら、ある方の目に留まり、ある種の共感を頂き、ささやかながら今でもやりとりがある。
ブログって読んでいる方に迎合していかないとある種のモチベーションが保てないという人もいるが、僕は、むしろ少数でもかまないので共感者?を探すために感じたとおりに書くのが一番とか思ったりする。広く浅くより、せまく深くをめざす。

2008年11月11日火曜日

潮風にあたらないVIP


千葉の幕張にある球場で取材。
VIP席とやらに初めて入ったけど、せっかくの海岸沿いにある球場でこんなガラスの部屋に入ってしまうのはなんとも惜しい。VIPはトイレにも行けないし不自由なことが多いなんていう人がいたけど、ほんとだと思う。
野球はWBC?しか盛り上がらない自分だけど、潮風に吹かれてナイター観戦なら楽しそうーとっくにシーズンは終わりですが・・・