老犬になってから味わいが深くなり、自分とのコミュニケーションはよくなっていた。
ところが今年に入って老犬特有の痴呆が出始めて、その世話に悪戦苦闘することになる。 今となってはもう少し情報を集めて、最後を過ごしやすくしてやってもよかったという後悔の念と、ちょっと介護的な世話がしんどく面倒になっていたこともあり、きちんと気持ちが入っていなかったというおもいで、沈んでいる。
しかし、ここにきての犬の生活を振り返って、弱ってから考えさせることは多かった。 散歩でふらついたり、へたり込むときの悲しそな表情、それは犬自身も老いを受け止められていないー人も犬も加齢で衰え、いつかは絶えるーそのあたり前の自然の摂理をきちんと観察して、冷静に受け止めて、できることがなにかをわきまえて、その日に備えろー生き物としての尊厳を保てーなどなど・・・色々のことを教えてくれた犬だったけど、最後に人として本質的なこと、忘れてはならないことを教えてもらったような気がした。
2週間前