2007年8月27日月曜日

古いソニーの魔法

古いたたずまいの本屋さんに入ると、レジ横のラジオから静かに音楽が流れていて、ちょっとなつかしい感覚にとらわれる。
実は音楽を静かに流すということは今や意外にむずかしい?ことかもしれない。ステレオやヘッドフォンで聴くと音はみっちり聴こえてくる。音からちょっと離れようと思っても、それは近くで密着している感覚だ。もちろん、そういう音楽との接し方が普通なのだが、ときとして、音楽にもう少し距離をもって接したくなるときがある。

部屋の片隅でラジオを少し低めに流しておくと、音との距離感が絶妙で、とても心地よい気分になれる。
このソニーのトランジスターラジオは、音を静かに部屋に流すには欠かすことのできない道具だ。小学生の頃、子ども電話相談室を聞くために買ってもらって以来、30年以上がたつ。(この番組のおかげで自分は、おたまじゃくしの生態とか、ほとんど必要のないことに今でも詳しい・・・)
ソニーがラジオを真剣に作っていた時代のもので、今のモノに比べると音がほんのり優しい気がする。
例えばこれで、今の季節だったら高校野球とかを少し音を低めに流していると、部屋には夏の音風景が静かに広がっていく。
モノを大事に長く使っていると、こういう魔法のようなことが起きたりするから不思議。
耳を傾けて聴くラジオ番組としては、NHK土曜ジャーナルが最近気に入っている。3回シリーズで柳田邦男の「人生に無駄なものは何ひとつない」 ーこれはとてもいい内容。 

2 件のコメント:

sally さんのコメント...

matさんは、本当にモノを大事にする人だなあといつも思います。愛着のあるものを大事に使っている様子が伝わってきます。
音から感じる季節感、ってありますね。ラジオから聞こえる音って、なんだかのんびりというか懐かしいという感じ。視覚や嗅覚と同じように、そこからぱっとイメージが膨らむ。そういう感覚を逃さないでキャッチしているmatさんてすごいなあと思います。

mat さんのコメント...

サリーさん
ケチなだけかも・・・笑
まぁ皆さんも同じだと思うのですが、深夜放送とか、思い出深いものであることは愛着のようなもの繋がっているのかもしれません。
当時ソニーはラジオは「音の宝石箱」ってカタログに書いてあって、それがとても印象的だった記憶があります。