2008年1月15日火曜日

音の宝石箱


年末の大掃除で、カセットテープがお菓子の缶に一杯出てきた。80年代後半のものが中心で、ちょうどコンサートのツアークルーやイベントの仕事で全国をめぐっていたときのもの。

コンサートのツアーは全国を集中的に廻るので、一ヶ月以上、地方を巡業することになる。当時のスタッフは、カセットテープに自分の好きな曲をいれて持ち歩いて、ツアー後半では、自分のテープに飽きて仲間と交換したりしたものだ。結構しんどい仕事でもあったので、音楽で紛らせた様々な苦労は今や音楽とリンクした、なつかしい思い出になっている。

いよいよ90年の頭に僕もその仕事を東京ドームで卒業することになり、ドームのエアハッチが開くのを待っていると、音響さんが無造作に餞別といって包みをくれた。その中には、このソニーのプロ仕様のカセットレコーダーが。『もう、カセットの時代はおわりだからなー』って彼の言葉が身にしみた。

さすがにプロ仕様のことだけあり、先日埃を払い、出てきたカセットテープをかけるとちゃんと動いた・・・ツアーテープから流れる80年代の音楽たち・・・・かすかに音をたてて、くるくる廻るテープ、VUメーターの針がけなげにジャンプするのをぼーと視ている・・・なつかしく何も手につかない。 音の宝石箱と過ごす、お休みの午後はどんどん過ぎていく。

当時の出たばかりのCDは記憶層がはがれはじめている。そしてその後に出たMDは、エラーを連発する・・・結局、音が揺れてもノイズが上がっても、カセットテープが生きている。そう考えると、こうしたメディアの進歩って、なんなんだろう。


2 件のコメント:

watawako さんのコメント...

matさんこんにちは。私も学生の頃オーディオに少々凝った時期がありまして、泣け無しのお金をはたいたウォークマンプロを愛用していました。当時はレコード→カセットへの録音、ちょっとしたコツで針を落とす雑音を消したりと色々気を使ったものです。この年になってもあの頃聞いたアルバムをCDで聞くこともしばしば。4年程前仕事で訪れたトロントでは'80sサウンドを中心に流し続けるナイトクラブ(いわゆるディスコ)を発見。同世代の友達と心底フィーバー(なつかしい響き)しておりました。

mat さんのコメント...

watawakoさん
コメントに気が付かなくて失礼しました・・・

私の会社の近くにも70年代のロックしかかけないキタナイ店がありますが、結構はまtって同僚といりびたりました。そういうまさにフィーバ感覚って大事かもって思いました。