2008年4月14日月曜日

サン=テグジュぺリ 夜間飛行 南方郵便機

何度も読みたくなる本がある。
同じ本を読み続けることを不可思議に思う人がいるらしい。
自分にとっては、本は繰り返し読み深めていくものー音楽だって同じだ。

この2冊は、とても読みにくい本、 文体は古く、本筋から延々と蛇行をしていく展開も忍耐が必要かもしれない。
でも、そうした混迷の文節の中から、輝る美しい叙事詩のようなシーンにめぐりあえる。自分はそこを手繰り寄せるように何度も読みふける。

飛行士のクールで孤独な世界観、飛行機を擬人化するシーンや無線や計器に関する描写がちりばめれていて、バイクや無線ロマン?に共鳴するのだが、特に「夜間飛行」のパタゴニア線の郵便機が嵐に遭遇するシーンが絶妙。
四方八方を嵐にいく手を阻まれ、天空に認めたかすかな星の光に吸い上げれるように機を上昇させると、そこは嵐とは打って変わった月の白い光の世界、美しさと静けさに包まれる、しかし燃料は後半時間・・・ 自分が何度も何度も読み続けている好きなシーンだ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつかは読んでみたい本です。
でも、忍耐力あるかな・・・苦笑。

そうそう、先日テレビで、”私がテグジュペリを撃ち落しました!”って言ってたドイツ人が登場してびっくりしました。
また、彼は私のアイドルだった。彼と知っていたならそうはしなかっただろうとも言っていました。

mat さんのコメント...

考えてみると「星の王子様」もある意味、読みにくいですよね。
へぇー、ほんまかいなーって感じですね。
僕はまだ、てっきりテグジュペリは単独飛行を続けているって思っていたんですけどね。