2008年3月16日日曜日

キャンベラは快晴・・・

バイクで山の麓まで行き、そこからは歩けるだけ歩いて、野宿ということを仲間3人で繰り返していた時期がある。
タープの設営、夜の食事までが共同作業で、後に各々の楽しみにうつる。楽器を奏でたり、酒を飲んだり、本を読んだり、星を眺めたりと・・・ 各々自由気ままな夜を過ごす。
ある晩、友人が小さな手作りのモールス通信の無線機で交信を始めた。ろうそくのランタンのか細い灯りの中、無言で手を小刻みに動かしてツートツート・・・と交信する友人。ノイズ交じりに聴こえてくる断続する電子音、嵐の夜に気象通報をラジオで聴くような独特な雰囲気に包まれる。友人は国内を手始めに、その手の平に乗るような小さな機械で、なんと海外とも交信を続けた。
灯りのロウソクを使い果たすと、その晩のお楽しみはおしまい・・・寝袋にもぐりこみながら・・・「キャンベラは快晴らしいー」と友人がつぶやく。
八ヶ岳の山奥へ俗世間から遮断されているのが本望なのに、なぜかその一言は心の残った。
この友人とは、その後、音信不通になってしまったが、この冬に無線を再開した自分は、いつの日かこの友人と無線での再会をほのかに期待している。できれば同じように小さな自作のモールス通信の無線機で。

写真はラジオ・タンザニアを受信中の無線機。眠れない夜はトロピカルバンドと呼ばれる短波放送帯を何気なく聴く。
ラジオによるとタンザニアも今日は快晴だそうだ。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

自作の無線機で行ったこともない場所とつながるなんてロマンチックですね。

男のロマンっていうんですか、こういうの。

mat さんのコメント...

そのちゃん
・・・どうでしょう?ロマンというよりなんか楽しみっていったほうがいいですが。
自作の無線機の方が市販品より、楽しみは倍増しますよ。やっぱり。

匿名 さんのコメント...

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