2009年12月5日土曜日

映画の日の暖かい体験。


映画の日に豊島公会堂で記念上映会「秋刀魚の味」を観てきた。小津監督の映画を銀幕で見れる好機とばかり会場に向かうと、そこにはかなり古い公会堂に集まるはシニア層の方。
小津ファンは1カット1カットの演出や意図を掘り下げるように見入るが、このかたがたは小津安二郎にはまったく興味がなく、単純に古い映画を楽しみにきた方々だ。小津ファンとしてはここはしっとりとする見せ場シーンに大笑いとツボが違う、若い名優の登場にため息・・・などかなり調子を崩される。それでも半ばにして、あーこれが本来の小津映画の姿なんだと思うにいたった。当時若年だった方々が当時映画を楽しむ自然の姿で今映画を楽しまれて、自分のその中にいる幸せ・・・最後はご年配の方々と同じシーンで大笑いしていました。
最新の映画館にはない暖かい空気、まさに映画の日ならではのとてもいい体験でした。

2 件のコメント:

そのちゃん さんのコメント...

映画の日ってあるんですね。

最近、娘がDVDを借りてきてくれるので
ちょこちょこ観ています。
フランス映画が好きです。
何か分かったような分からないような変な内容やな~って言われますが、そこが好きです(笑。

mat さんのコメント...

レディーズデイなんていう日もあって、女性は半額?うらやましいです。
フランス映画は空気感ですよね。やっぱり!